Tea Talk 2

国際語としての英語 Globish

Globishとは、単語のスペルからも分かるように Global + English = “Globish” という造語で、フランス人のジャン・ポール・ネリエール氏によって創られた英語の一種です。彼はネイティブのような「完璧な英語」を追求するより、最低限の学習項目を身に付ければ、ビジネス・コミュニケーションの場面で十分だと考えました。1500の単語と24項目程度の文法だけ。学習者の負担を減らし、最低限の学習でコミュニケーションがとれるため、確かに素晴らしいと思います。

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英語教育の歴史を振り返ると、1960年より以前は「ネイティブ英語がモデルだ」という“Native Model”が主流でした。しかし、1970年代からの国際化に伴い、英語を話す人は必ずしもイギリス人、アメリカ人とは限らない時代が始まりました。すると、国際社会では「英語でコミュニケーションが取れればよい」という考えに変わっていきます。“International English”、”World English” または “English as a Lingua Franca ( ELF )”といった概念の誕生です。Globishもこの流れの延長だと考えれます。英語はあくまで非ネイティブ同士の間で交流するための共通語です。

研究の世界では、英語教育に対する認識の変化が明らかになっています。一方で、現実には「ネイティブ英語が優れている」、「子どもにはネイティブの先生に教えてもらいたい」という願望が強く残っています。

さて、子供はどのような英語を学べば良いのでしょうか? 次回は、自分自身の英語学習の反省を含めてお話したいと思います。

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